海外実習生制度は見直す時期にきている

先日夜のニュースで海外実習生制度の問題が取り上げられた。

今日本は人手不足、人材不足が深刻化していて海外実習生制度を利用して海外からの労働力に頼らないといけない環境にある。

という内容であったが、本来海外実習制度の目的は

日本での技術を習得して海外に持ち帰りその国で活かすという目的だ。

何が違うのか?そして問題は何なのか?テレビ番組内では不当な解雇、賃金未払い、労働中のけがなどばかりが印象に残り、制度の問題については最後にキャスターが言及しただけだ。即刻抗議の電話入れたが、待たされたあげくの回答は適切な調査をしており事実に基づく報道であることに間違いはないというものであった。
内容的には間違いではなかったが、言い方が悪かったのか、番組の作り方そのものに触れているいるように取られてしまった。

私自身、長年この実習生制度に直接触れているので、ここで制度の在り方をもう一度みてみることにした。

海外実習生制度について

制度そのものは数年前いわゆる海外研修生制度からの移行だ。
当時は研修期間は1年、実習期間2年というもので研修期間については毎月数万円を研修生に払い、日本語の勉強、文化についての教育をするものであった。その間に作業をさせる場合には賃金の支払いをしなくてはならなかったが、不当な賃金の支払い企業も多く、受け入れ機関である組合組織の乱立もあった。

ここから今の実習生制度になり、研修期間1ヶ月、実習期間2年11か月となった。実習期間が延びたことでこの期間は通常の労働者と同じ扱いとなり賃金も保険に関しても日本人と変わらない。

ここまでは経緯だが実態はどうなのか?

海外実習生制度のたてまえ

制度そのものの目的は
日本での技術を習得して海外に持ち帰りその国で活かすということになっている。
そしてその中で言葉や文化についても多くふれるため、国に帰っても技術をいかして自国発展に努めるというものであろうか。

これはこれで素晴らしい目的であると思う。

海外実習生制度の実態

多くの日本の企業は人手不足に悩まされている。
海外実習生制度=労働力の確保である。

特に中小企業の場合、労働環境も整備されている企業も少なく、仕事はあるが人手が足りない。
高額な給与を支払うほど余裕もなく、海外実習生を最低賃金で使う。もちろん賞与もない。

一方海外実習生はどうかというと、日本にはお金を稼ぎに来ています。
技術習得などみじんもありません。
なぜなら、彼らは実習期間を終えて自国に帰っても、その仕事を選択することはおそらくありません。

3年から5年の引き延ばし

3年滞在が原則の実習生制度であるが、最近一部の業種に限り5年滞在まで引き延ばされた。
がここにも問題がある。

3年で一度技能実習を終えると帰国する。そして再度入国する際には、自国で送り出し機関に自腹でまたお金を積み再入国となるのだ。
受け入れた日本企業側も渡航費用の追加、不在の間の家賃負担など余分な費用がかかる。

企業側のメリットは仕事に慣れた同じ実習生を使えること以外は何もないのである。
逆にデメリットは上記のように面倒な手続きと負担額が大きいことです。

労働災害について

マスコミなどの報道では十分な指導のない中で一人機械を任されたため、指をなくしたなどの報道がいつも取り上げられていますが、私も当事者であるため、そこは強く意見したい。

それは、そのような危険な機械を扱う場合には、十分な指導もしている。けがをする場合には、日本人も同じ条件ですし、ましてや万が一その危険な箇所を預けるならば相当の仕事に対しての信頼がないと預けません。
たいてい労働災害は慣れてきたころに起きるものです。
まるで企業側がすべて悪質みたいなことを言われることには憤りを感じます。

ケガをする問題は機械を作るメーカーにも問題があり、安全で使いやすい機械を作ることはメーカーの使命であると考えます。決して海外実習生だからケガをしたという問題は根本的におかしいと思っています。

機械メーカーに指導している話なんか聞いたこともありません。本来は労働基準監督署がやるべき問題で、企業側を締め付ける仕事しかしていないようにも感じます。税金払っているのに・・。

新制度をつくるべき

上記のような本音とたてまえ、そして労働環境、労働状況からみてやはり国が企業を救済する意味で明確な海外労働者として扱う制度を作ればいいと思っている。
海外労働者への依存度が高くなると多くの問題も生じるというならば、働いていもいいと許可するためのマイスター制度などを導入すべきである。

日本は隠れ移民受け入れ大国である。
どうどうと受け入れる寛容さはないのか。
多くの反対意見があるからなのか。
島国の閉鎖的な考え方がある限り厳しいのか。

どのみち不法滞在者や不法就労者を存在させるくらいなら長期的な目で見て移民受け入れを積極的に行い、労働力に転嫁したほうがよいと思う。大量の移民を受け入れると治安悪化や犯罪など多くの問題は発生するがそこは国が整備するべきだと思う。

今のところ一般企業の人手不足をAI(人工知能)に委ねる技術力や資金力は中小企業に持ち合わせていない。
ならば積極的に制度を充実させるべきだと考える。

現代の日本社会で海外からの労働力なくして経済発展はない。

最後に

大臣についてお話します。
しっかりと企業を監視して海外実習生の問題を解決していきます。と毎度毎度の発言には飽きています。

頭大丈夫いでしょうか?あなたたち税金の無駄遣いしていますよ。
実態は、入国管理局の天下り機関が書類をもって1年に1度調査をしに来ます。なんの監視だかさっぱりわかりません。

最終的な問題は、少子高齢化の問題となるのかもしれませんが、国が抜本的な解決を目指さない限りいつまでも続く天下りの問題。
我々税金払っているのですよ。